戸井田先生 ダイエットと減量の違い

トイカツ道場 代表 戸井田 克也 先生 02

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プロの格闘家として長年培った経験を活かし、格闘技道場を全国11カ所で運営。極端な糖質制限ではない、リバウンドをしない一生モノの健康的な体を手に入れるための「トイカツメソッド」を考案。「一人一人に健康を届けるのが仕事」と感じている誠実で真摯な戸井田代表から運動・健康・ダイエットに関してのアドバイスをいただきます!

ダイエットと減量の違い

総合格闘技のプロとして活躍していた時代

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元プロ格闘家の戸井田克也です。
15年ほど「リング」や「ケージ」と言われる金網の中で、総合格闘技のプロとして試合をしてきました。

総合格闘技はボクシングと同じ階級制の格闘技ですから、自分の体格にあった階級での試合となります。 そのままナチュラルの体重で試合をする人は少なく、たいていの選手は減量をします。

階級と体重はボクシングとは多少違うのですが、自分の場合は最初の10年をフェザー級(65.8kg以下)、残りの5年をバンタム級(61.2kg以下)で試合をしました。
そして、フェザー級の時は、通常体重が71kgくらい、バンタム級の時は通常体重が68kgくらいでした。

この体重から1ヶ月くらいをかけて減量をして、試合前日の計量時に規定体重を下回る必要があります。 つまり計量という一瞬だけ痩せていれば良いのです。 ここが、継続的に体重を落とすダイエットとの違いです。

試合前の体重の落とし方

格闘技

減量のゴールはこの一瞬ですから、ここに向けて1ヶ月の減量予定を立てます。

バンタム級時代、通常体重は68kgでした。
規定の61.2kgまでは6.8kgありますが、実はここから計量2日前までに目指すのは65kgです。
「あれ、大丈夫なの?」と思う人もいると思いますが、65kgまで3kgを食事制限で落とし、残りの3.8kgを絶食絶水で落とします。

自分の場合、食事を食べないとだいたい2kgほど体重が落ちます。残り1.8kgは絶水で落とします。前々日は食事は1食で水は飲み放題、前日は絶食絶水となります。

ボクシング漫画の影響か、「最後の1週間は水を飲まないのですか?」と聞かれますが、前日までは水は全然飲みます。むしろ過剰なくらい。
で前日のみ絶水して、それでも落ちない場合はサウナに向かいます。水分が抜けた状態でのサウナは地獄ですので、極力サウナ無しで落とすように心がけます。

で晴れて61.2kg以下に体重を落として、試合前日の試合の24時間前が計量時間ですので、その瞬間を迎えるわけです。
1ヶ月間、待ちわびた瞬間です。

計量後は、水分と食事を取ります。

何を食べても良いのですが、リカバリーと言われて試合に向けての食事なので、体に負担のかからないものを心がけます。
それでも、久しぶりの水と食事はめちゃくちゃ美味しいです。

そして、これは減量した人しか味わえないことなのですが、水抜きをした後の水は“甘い”のです。

ファスティングが流行ってる昨今、格闘技減量体験メニューなどがあっても良いかもしてませんね!

プロフィール

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元プロ格闘家、トイカツ道場代表

戸井田 克也  トイダ カツヤ

高校時代に柔道、浪人時代と大学1年の時に極真空手を経験し、大学2年の時に和術慧舟會東京本部(わじゅつけいしゅうかい)に入門し総合格闘技を始める。21歳から15年間プロ格闘家として活躍。元修斗世界ライト級1位。
25歳からトイカツ道場を始め、現在全国で11店舗、都内で7店舗のフィットネス専門の格闘技道場ジムを展開中!
ホームページ(http://tkdj.net/)