ダイエットの近道!ストレスなく食事を楽しむ3つのコツ

薬剤師 松田 惇 先生 15

松田先生顔写真

薬剤師のお仕事をしていた時の経験から漢方の世界に入り、アロマインストラクターの資格も持っている松田先生。色々な方へのカウンセリングを通じて体質を改善して根本から健康にする為の色々な方法を習得。食と香りをテーマに体質に合ったライフスタイル=「養生」という独自のメソッドで多くの人の健康サポートをしている松田先生に、ダイエットの根本である『健康』等についてのアドバイスをいただきます。

ダイエットの近道!ストレスなく食事を楽しむ3つのコツ

ストレスによるドカ食いをしてしまう人は必見!

こんにちは!薬剤師の松田です。
突然ですが、あなたはストレスが溜まった時どうしますか?
「運動して汗をかく」
「友達とおしゃべり」
「とにかく寝る!」

人それぞれいろんなストレス解消法がありますよね!
ちなみに私はとにかく寝る派です。

そんななかで、
「好きなものを食べる!」
「お酒を飲みに行く!」
など食べることに関係するストレス解消を選ぶ方も多いのではないでしょうか?

実際、飲んだり、食べたりというのはストレス解消には効果的です。
ですが、
ストレスで食べ過ぎ、飲み過ぎてしまう。
味の濃いジャンクフードばかりになってしまう。
というのでは、健康面からみても、ダイエット面からみても考えものです。

大事なのはストレスが溜まったときに
何を食べるか?どのように食べるか?です。
それがダイエットをするうえで大きく影響してきます。

今回はそんなストレスと食事とダイエットについてのお話です。

焦らずゆっくり食べる

ポテト

ストレスを抱えてしまっている時は、イライラしていたり、焦っていたりと感情面でもバランスが乱れがちです。
そうすると、無意識のうちにいつもより早食いになってしまいます。

要するによく噛まなくなってしまいます。
よく噛まずに食べると、食事を十分に味わえないだけでなく、満腹中枢が刺激されず、満足感が得られにくくなります。
食事で満足感が得られないと、量で勝負!と言わんばかりにどか食いに走りやすくなってしまいますし、味の濃いものや脂っこいものなど刺激の多いものを欲するようになります。

忙しくて、ストレスが溜まっている時に大盛りのジャンクフードが食べたくなる!
そんな経験をしたことがある人も多いのではないでしょうか?

食べたい気持ちに正直に。ジャンクフードもたまにはいいと思います。
でも試しにそのジャンクフードを良く噛んで味わって食べてみてください。
そうすると、食べたかったのはこんなに大盛りで味が濃いものではなかった!という事に案外気付くかもしれないですよ。

まずはごはんを食べる前に一呼吸おいて、目の前のごはんに集中して味わい、楽しみながら食べてみましょう。
たくさん食べなくても、濃い味のものでなくても十分満足感は得られるはずです。

ストレスには気の巡りを良くする食材を

たまねぎ

ストレスが溜まると気の流れが乱れてしまいます。
気とはエネルギーのこと。 

元気、気力など言葉に表されるように、気は身体の活力そのものです。
気が充実して、滞りなく巡っていれば元気に気持ちよく過ごせますが、ストレスが原因で気が乱れたり、滞ったりするとイライラ、せかせかしたり、肩こりや頭痛に悩まされたりと 心身ともに不調を感じやすくなってしまいます。

なので、ストレスが溜まりがちな時は気の巡りを良くする食材がオススメです。
タマネギ、みかんやオレンジなどの柑橘類、そば、ジャスミン茶などは気の巡りを良くする食材です。
特にタマネギや柑橘類は胃の働きを助け消化を良くするので、ストレスから食べ過ぎる場合も、逆に食欲がなくなってしまう場合もどちらもオススメです。


食前香のススメ

ラベンダー

食事前に好きなアロマオイルの香りをかぐのもオススメです。
アロマオイルの香りの多くは副交感神経を優位にする働きがあります。
副交感神経が優位になると、唾液や胃酸の分泌が促進され、消化管の動きが活発になります。
つまり身体を食事モードに切り替えてくれるわけです。

食事の数分前に呼吸を整えながら、アロマオイルの香りをかいでみてください。
アロマオイルのボトルを持ち歩いて、ティッシュなどに1滴垂らしてかぐようにすればカンタンに取り入れられます。

好きな香りなら何でもいいですが、特にグレープフルーツやオレンジなどの柑橘系の香りは食欲を高め、消化を促してくれるのでオススメ。
またグレープフルーツの香りは脂肪燃焼を促進するとも言われています。


食欲が高まると食べ過ぎて太るのでは?と思うかもしれませんが、心配いりません。
食欲が高まるというのはご飯を食べる準備が出来ている状態。
つまり美味しいものを味わう準備が出来ている状態なので、適量で満足感を得るには食欲が高まっている方がいいのです。

また、ストレスが強く気が立っているような時は、ラベンダーやカモミールローマンなどのフローラル系の香りがオススメです。
高ぶった気持ちを落ち着かせ、早食い防止にも繋がります。


【まとめ】
ストレスはダイエットにとって大きな課題です。
食べ過ぎたら太るからガマンする!と考えがちですが、そもそもストレスがあるから食べ過ぎてしまうのに、それをガマンしたら、さらにストレスを膨らませてしまいます。
結果的にはストレスが爆発してどか食い。そんなことにもなりかねません。

ここまで読んで頂けたならおわかりかと思いますが、じゃあストレスを溜めないように、好きなだけ食べよう!
というわけでもありません。

『食事で満足感を得る』というのがストレスなくダイエットを成功させるポイントです。
カロリーを控えるよりもまず先に、満足感を高めることを考えてみましょう。

プロフィール

松田生プロフィール写真

薬剤師

松田 惇まつだ じゅん

AEAJ認定アロマテラピーインストラクター。 薬科大学卒業後、調剤薬局勤務を経て、漢方薬局にて漢方カウンセリングに携わる。その経験の中で、病気を予防し健康に過ごすには、自分の体質を知ること、そして心身ともに自然と調和した生活を送ることが重要であると気づく。また、仕事のストレスで心のバランスを崩した時にアロマオイルに救われ、植物の香りの力の素晴らしさを実感する。それをきっかけにアロマテラピーを独学で学び始め、アロマテラピーインストラクターを取得。
現在は食と香りをテーマに体質に合ったライフスタイル=「養生」を提案するセミナーやカウンセリングを行っている。ふだん食べているもので身体は作られ、豊かな食文化は心と感性を育むという想いから、食育を通して健やかで笑顔あふれる食卓を増やしていくべく日々活動中。
ブログ(http://ameblo.jp/tabelkaor)