田嶋先生 グルテンフリーに迫る

ビューティーカタリスト 田嶋 直美 先生 10

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美しいのに柔らかい雰囲気ですべを包んでくれそうなオーラをもつ田嶋先生。美に関しての関心から多くの資格や知識を身につけ、ついには薬学部まで入学するほど色々な事を探求し続ける田嶋先生に内面と外面の両方が美しくなる為のアドバイスをいただきます!

グルテンフリーに迫る

『グルテンフリー』って必要?

市原

ビューティーカタリスト市原直美です。

今年に入り益々注目が高まる『グルテンフリー』
みなさん、『グルテンフリー』をそもそもちゃんと説明できますか?

流行の食事療法の一つとして何となく気にかけている…
このような方も中にはいらっしゃるのではないでしょうか。

グルテンとは小麦、ライ麦、大麦などの穀物類に主に含まれるたんぱく質の一種です。
弾力や粘り気などを作り出すもとになるもの。
ということは、うどんのグルテン配合量は凄そうですね。

さて、グルテンが問題視される理由ですが、セリアック病やグルテン過敏症の方がこれを摂取すると免疫機能に反応して、消化器系に様々な症状がでたりカラダに様々な炎症を引き起こしてしまうからです。
いわゆるアレルギー反応ですね。

これらは、先にも述べたセリアック病の方とグルテン過敏症の方が年々増加傾向にあり、グルテンフリーにすることでの改善が見られ注目されるようになったようですね。

市原
昨年ニューヨークに訪れたときは、やはり美容健康の最先端の地であり、歴史ある小麦文化のため、至るところでグルテンフリーを目にしました。

欧米では食文化の歴史から、小麦で起きるいくつかの症状の発症率が日本より遥かに高いのは当然の結果なのかも知れません。

また、小麦の大量生産に必要とされる薬剤、品種改良されたグルテンを大量摂取することで、元々カラダが分解できない毒を蓄積してしまうのです。

だから、肌荒れや集中力低下、疲れが取れないなどの症状にもつながるのです。
そういう意味では、小麦を使った食事が多い人はグルテンフリーを意識した方がカラダには優しいですよね。

また、グルテンフリーダイエットはグルテンを避けるために小麦系を避けますから、単純に総カロリーが減る炭水化物の摂取量が減る=糖質制限となり、結果ダイエットになる。
このようなロジックによって得られた結果なのではないでしょうか。

以上のことから、あまり強くグルテンフリーを意識するのは賢い判断ではないような気がします。

とはいえ、検査レベルでしか分からない症状の弱い人などは、なんとなくグルテンフリーにしたら体調が良くなった!
なんてこともあるでしょうし…

うーん、難しい…

私たちが気をつけなければならないのは、グルテンフリーを意識し過ぎて穀物類を避けてしまうことです。
そうなると、穀物にふくまれる食物繊維や鉄、亜鉛、ビタミンなど、カラダに必要な栄養素まで摂取できなくなり、栄養のバランスが偏ってしまう危険性があります。

ということで…
グルテンフリーを強く意識されるなら、先ずはグルテンに反応する体質なのかを検査機関で検査するほうが、合理的だと思います。
値段も張るグルテンフリー食品ですから、何度と買うその上乗せの料金分で、一度検査したほうが無駄な気もお金もつかわなくて済むような気がします。
これはあくまでも私の見解です。

ヘルシー志向のみなさんはどう考えますか?
では、また。

プロフィール

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ビューティーカタリスト

田嶋 直美たしま なおみ

大分県大分市生まれ。ファッションやヘアーメイクなどの外見の美しさに始まり、アロマテラピーや薬膳などの内面の美しさを探求。さらに、普段の食べ物やカラダにつける化粧品などがどのようにカラダに作用するのかを専門的に学べる薬学部にまで入学。今もなお続く「美」への探求は15年以上にわたり、これまで習得した知識や技術は100を超える。「美」への探求をしている中で、かつての自分がそうだったように、美意識が高いだけに世の中にあふれつづける情報に流されてしまう「ビューティー難民」(自分にあわない美容法でムダな時間とムダなお金を使ってしまう)を救うため、ビューティーカタリストとして活動。15年間に渡り培ってきた美に関する知識と技術で、一人ひとりにあったその人を一番美しくする美容法を提案。のべ100名以上の女性から「どんなプロに聞くよりも確かで納得できる美容法を教えてもらえる」と感謝されている。
HP(http://beauty-catalyst.com/?bd)