松田先生 コラム2年目となりました!

薬剤師 松田 惇 先生 13

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薬剤師のお仕事をしていた時の経験から漢方の世界に入り、アロマインストラクターの資格も持っている松田先生。色々な方へのカウンセリングを通じて体質を改善して根本から健康にする為の色々な方法を習得。食と香りをテーマに体質に合ったライフスタイル=「養生」という独自のメソッドで多くの人の健康サポートをしている松田先生に、ダイエットの根本である『健康』等についてのアドバイスをいただきます。

流行りのダイエットを試す前にまずこれをしよう!

コラム2年目となりました!

こんにちは!
薬剤師の松田惇です。

おかげさまでコラム連載が2年目に入りました!
いつも読んでくださっている皆様本当にありがとうございます。
そこで今回のテーマは基本に立ち返って、ダイエットを試してみる前にまずここから始めましょう!
というお話をします。

まずシンプルに考えてみよう

蛇口

テレビや雑誌、ウェブサイトではあまりにたくさんのダイエット法が紹介されています。
これが良い、あれが良くないといった情報が溢れかえってしまっていて、調べれば調べるほど
「一体なにをすればいいの?」
って迷ってしまいますよね。

流行っているダイエット法を試してみては効果が出ずにやめてしまう...
そんな方も多いのではないでしょうか。

そんなあなたは何かを試してみる前に、まずは出来るだけシンプルに考えてみましょう。

そもそも何で太るのでしょうか?
カロリーの摂り過ぎ。。
運動不足。。
色んな理由が思いつくかもしれませんが、実は大きく分けると2つの理由しかありません。

風呂桶に入った水をイメージしてみてください。
蛇口からは水が注がれていて、排水口からは水が出て行っています。

蛇口から注がれる水の量と排水口から流れる水の量が同じであれば、風呂桶の水位は変わりません。
これはカラダであれば体重が維持されている状態です。

ですが、排水口から出ていく水の量より蛇口から注がれる水の量の方が多い場合、 水位が上がって溢れてしまいます。
カラダでいうと太ってしまう状態ですね。

これと同じで太ってしまう理由というのは
・カラダに入ってくる量が多過ぎる
・カラダから出ていく量が少な過ぎる
この2つだけです。
こう考えるとすごくシンプルですよね。


ではお風呂のお水で例えた、この「量」って何か?というと
カロリー摂取量と代謝カロリーであったり。
食べた量とお通じの量であったり。
飲んだ水分と排泄される水分だったり。
ストレスの溜まり具合だったり。
カラダに入ってきて、出ていくもの全てです。

つまりダイエットというのはカラダの出入りのバランスが悪くなってカラダに溜まっている状態を改善することと言えます。

風呂桶の例えに戻すと、風呂桶の水を正常な量にするには、蛇口と排水口の状況を考えると思います。
蛇口から過剰な水が注がれていたら、蛇口を閉めて量を減らしますよね。
排水口が詰まっていて流れが悪ければ、詰まりを改善すると思います。
もともと溜まった水が多ければ、水を温めて蒸発させるという方法もあるかもしれません。
このように風呂桶の状態に合わせて対処法を考えると思います。

ダイエットもこれと同じ。
カラダの状態に合わせて適したダイエット法を選ぶ必要があります。

こうして風呂桶で考えてみると当たり前のように思うかもしれませんが、いざカラダの事となると気付きにくくなってしまうものです。

食べてないのに痩せない理由とは?

例えば。
「食べてないのにやせない」
とおっしゃる方の多くは、出ていく量が少ないのが原因である場合がほとんどです。(中には無自覚に食べ過ぎているという場合もありますが。)
こういう方が食事制限をしてもなかなか結果に繋がらないという話はよく聞きます。

排水口が詰まって流れてないのに、蛇口を閉めよう!というのではいつまで経っても水は減らないですよね。
しかも食べる量を減らして本当は必要な栄養が摂れないと、代謝が落ちてしまうのでかえって出ていく量が減ってしまい、やせにくくなってしまいます。

こういうケースは意外と多いものです。
太ることとダイエットの関係をシンプルに2通りで考えれば、こういった矛盾に気付きやすくなります。
やみくもにダイエットを始めないで、自分の状態を知ることから始めましょう。

まず簡単に始められる事としては、毎日食べているものと水分の量、お通じの状態を記録してみてください。
実際に記録してみると意外と食べ過ぎているなとか、お通じがあまり出ていないなとか色々と気付くことがあるかもしれません。
カロリー計算をする必要はありません。まずは自分の食事とお通じの状態を知る事から始めてみましょう。

それだけでも、蛇口を閉めて注ぐ量を減らすのが必要なのか?排水口からしっかり流れるようにするのが必要か?それとも両方必要なのか?が見えてくるかもしれないですよ。

次回以降はもっと詳しく自分の状態を知るためのヒントをタイプ別にお話していきます。

プロフィール

松田生プロフィール写真

薬剤師

松田 惇まつだ じゅん

AEAJ認定アロマテラピーインストラクター。 薬科大学卒業後、調剤薬局勤務を経て、漢方薬局にて漢方カウンセリングに携わる。その経験の中で、病気を予防し健康に過ごすには、自分の体質を知ること、そして心身ともに自然と調和した生活を送ることが重要であると気づく。また、仕事のストレスで心のバランスを崩した時にアロマオイルに救われ、植物の香りの力の素晴らしさを実感する。それをきっかけにアロマテラピーを独学で学び始め、アロマテラピーインストラクターを取得。
現在は食と香りをテーマに体質に合ったライフスタイル=「養生」を提案するセミナーやカウンセリングを行っている。ふだん食べているもので身体は作られ、豊かな食文化は心と感性を育むという想いから、食育を通して健やかで笑顔あふれる食卓を増やしていくべく日々活動中。
ブログ(http://ameblo.jp/tabelkaor)